2.小学2年生の次男が不登校気味に。親としての対応に悩む

 

「学校休んでもいい?」

「学校行きたくない・・・」

次男からそんな言葉が出てくるようになったのは、小学2年生の5月下旬。

私としては、かなりビックリしました。

なぜなら、次男はそれまで、全くそういう素振りを見せていなかったからです。

小学校入学と同時に引っ越したけれども、入学式の日にはもう友達を家に連れてきていたし、

勉強はできないけれども、持ち前の「空気の読めなさ」で、人より劣ることにストレスを感じているようではなかった。

「いつもヒョウヒョウとしている」

そんなイメージでした。

 

かくゆう私は、

  • 漢字テストで2点とっても平然としている
  • 宿題は答えを丸写しする
  • 親の言うことが聞けない

という次男に対して悩み事は多かったし、

1年生の担任の先生には、お友達関係でトラブルを起こしたときに「母親の愛情が足りないのではないか?」と言われ、次男の育て方にはものすごく悩んではいましたが・・・

肝心の次男本人は、私がいくら悩んでも、ちっとも辛そうな雰囲気がなかったんです。

いつも通り、小学校から帰ってきたらゲームやって、「宿題やりなさい!」って怒られても平気な顔して、毎日マイペース。。。みたいな。

「私はあなたのことでこんなに悩んで、苦しんでるのに!あんたはいいわね~!」とか思ってました。

だから、次男の「学校行きたくない」発言は、本当にびっくりしたんですね。

「あんたに辛いなんて感情があったの!?」とか、ものすごい失礼なことを思ったりしてしまいました。

ヒドイ母親ですよね。。。

けど、そんな風に思ってしまうくらい、私にとって次男は宇宙人でした。

 

なので、ものすごーく戸惑ったわけですが、なんとか、

 

「なんで行きたくないの?」

「なにかあったの?」

 

と、次男に学校に行きたくない理由を聞いてみました。

すると、「さびしい」と。

昼休みや休み時間の間に一緒に遊ぶ子がいないらしいのです。

思えば、1年生のときに仲良しだったお友達は、クラス替えで別れてしまいました。

遊びに誘ってくれる友達はいるのだけれども、その遊びが自分のやりたいことではない・・・と。

たとえば、今はサッカーが流行っていて、みんなサッカーをやるのだけれども、自分はおにごっこがしたいし、それ以外はやりたくないから、図書室で本を読んでいる。。。と。

 

そこで私は、「さびしいなら、友達に合わせてみるのは?」とアドバイスしました。

サッカーだって、友達と遊んでいるうちに好きになるかもしれない。

そう思ったのですが・・・

 

次男の「学校行きたくない」「さびしい」は続きました。

 

毎日、学校から帰ってきたときに、「今日は友達と遊べた?」と聞いてみるのだけれども、「ううん」の返事ばかり。

「サッカー、友達とやってみたらどう?」と再度勧めてみても、次男は「やりたくないことはやりたくない」と言います。

 

(そっか。この子は今、自分のやりたいことと寂しさの間で戦ってるんだ。)

(自分を通すために寂しい思いをするか?友達に合わせて寂しさを埋めるか?それは彼が決めることだ・・・)

私はそう思ったので、見守ることにしました。

 

しかし・・・

 

次男の「さびしさ」は続き、ついには体に症状として現れ始めました。

一日中ずっと、ペットボトルのキャップや、お菓子のごみといった細かいものを、口の中に入れているようになりました。

学校にいる間は、授業中ずっとノートをちぎって食べていました。(ノートびりびり。授業参観で判明ww)

ストレスがMAXだったのでしょう。

 

学校は、1週間に一度のペースで休ませるようにしました。

本当は、次男のいうとおり毎日休ませた方がよかったのだろうけれども、私は「学校は行かなくちゃいけないところ」と思っていたので、できるだけ休ませない方針にしたのです。

学校が休みの日は、気晴らしに出かけるようにしました。

できるだけ、次男の気持ちが明るくなってくれればいいなぁ~と思ったんですね。

一日一緒にいて、ギューッと抱きしめたりすると、「もう寂しいのはなくなった」と言ってましたが・・・

また翌週になると「さびしい」になる、の繰り返しでした。

 

この時期は「親としてとるべき態度」にも随分悩まされました。

 

人間関係は超えるべき課題なんだから、ムリにでも学校に行かせたほうがいいのかもしれない・・・

でも、次男の寂しさや不安は限界だ。もう学校休ませたほうがいいのかもしれない・・・

だけどもし、このまま学校に行かなくなってしまったらどうしよう・・・

 

厳しくした方がいいのか?

優しくした方がいいのか?

正解がわからなくて、困り果てました。

 

夫は育児にあまり関心がなく、相談しても「ママに任せるよ」でした。

担任の先生にも相談してみましたが、できることには限りがありました。

次男のことを気遣って、「クラス全体でおにごっこ」を企画してくれたりしましたが、次男にとって楽しかったのはその1日だけ。

また寂しい日々に戻ってしまいました。

 

「さびしくても、やりたくないことはやらない!」

次男の決心はとても固く。

けれども、孤独に耐えられるほど心は強くなく。。。

 

すぐに人に合わせてしまう性格の私にとっては、次男の考えが理解できなくてもどかしかったけれども。

ここまで自分の信念を貫く次男の姿を見ていたら、「この子を型にあてはめようとすること自体、間違っているのかもしれない」と思うようになりました。

小さな彼の戦いは、とても崇高な、自由を勝ち取るための戦いではないか?と思うようになりました。

 

「この子は8歳で、自由と孤独を天秤にかけて戦っているのか・・・。

 私たち大人でさえも、孤独が怖くて自分を押し殺し、人と合わせることを選んでしまうのに・・・」

 

最初は、「どうにか学校に行ってほしい」「周りと同じでフツーの子になってほしい」と思っていた私でしたが、しだいに彼の心意気に関心するようになっていきます。

次男のことを「先輩!」と呼ぶようになりました(笑)

 

・・・この後。

ある1つの出会いによって、次男の不登校は新たな展開を迎えます。

(つづく)

 

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3.学校行きたくないなら〇〇へ通えば?新たな選択肢との出会い

 

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