
子供が不登校になると、学校との話し合いは避けて通れません。
我が家も、小2の次男が「学校に行きたくない」となったときは、3回ほど学校で話し合いしました。
しかも、校長室に呼び出されて・・・(汗)
この記事では、「学校とどんな話をしたのか?」という体験談と、私が先生方と話す上で気をつけたことを書いていきます。
「学校との話し合いが憂鬱・・・」
「何をどんな風に話せばいいの?」
と悩んでいる方の参考になれば幸いです^^
子供が不登校に!学校との話し合いはどうした?体験談
うちの子の場合は、はじめから完全不登校になったわけではありません。
「週に1回は休む」という、不登校気味の時期がありました。
そのときは、電話で担任の先生と話をしました。
子供から聞いた「学校に行きたくない理由」を先生に伝え、先生からはクラスでの様子を聞いていました。
担任の先生も、息子が学校に行きたくない理由に対して対策をしてくれましたが、状況は変わらず。。。
「うちの子は学校が合わないな・・・」
というのが私自身もわかってきたので、2学期からは学校ではなく、近所のサドベリースクールに通わせることにしました。
この相談は学校には全くせず、「こう決めました」と事後報告です。
なぜなら、担任の先生に相談した感触から「学校側がどうこうできるものではない」と感じたからです。
次男の場合はお友達関係がきっかけだったのですが、どんなに周りの大人が手を尽くしたとしても、次男自身の気持ちが前向きにならなければ意味がない。
なので、学校は頼りにするものでもないし、安易に相談するべきではないと思っていました。
どうせ、次男の心のケアなんてそっちのけで、「学校に来てください」しか言わないでしょうから^^;
そういった理由から、
「2学期からサドベリースクールに通わせます。学校は次男が行きたいときだけ行きます。」
と担任の先生に話したのですが・・・
そこから学校との泥沼?の話し合いがはじまりました。
【話し合い1回目】義務教育ですよ?母怒られるww
「校長が話したいって言ってるので、今からいいですか?」
夏休みに入ってすぐの個人面談のときのことです。
担任の先生から言われて、そのまま校長室に連行されました(笑)
こっちとしては、担任の先生に今後のことをお伝えしてから日が経っていたので、学校はこのままダンマリだろうと思っていました。
多少は何か言われるかと構えていただけに、アッサリ見逃してくれてラッキーだなぁと思ってました。
なので、この連行は不意打ちでした(汗)
校長室に行くと、校長先生と担任との話し合いが始まりました。
このときの内容は、話し合いというよりも尋問だったと思います。
校長先生は、なるべくソフトな言い方になるように気をつけながらも、
「義務教育ですよ?お子さんの将来をちゃんと考えてますか?」
「どういうつもりですか?」
と聞いてきました。
私は、私の意見をしっかり伝えたつもりですが、全然納得してくれません。。。
私も校長先生も一歩も引かず(笑)、話し合いは平行線のまま終わりました。
しかし、校長がどう言おうが「保護者がそう決めたのなら学校は阻止できない」とのこと。
学校の立場的に不登校が認められないであろうことはわかりきっていたので、自分の要望が通るならそれでいいかなぁと思いました。
ただ・・・
「何を考えてるんですか?」と批判を受けたのは事実で。
精神的にダメージを負いました^^;
校長先生のみならず、ご近所さんにも「このお母さんはおかしいよ!」と思われたりしてるのかしら?と怖くなった覚えがあります。
(今はそんな気持ちふっとんじゃってますけどね)
【話し合い2回目】通い先について説明を求められる
2回目の話し合いは、夏休みの後半に行われました。
うちの子が通う予定となっている「『サドベリースクール』について知りたい」と、学校から要請がありました。
サドベリースクールは、いわゆる「ザ・不登校の子供が通うところ」のフリースクールとは形態が全然違っていました。
『勉強一切なし・自由に過ごすことが学びである』というのがコンセプトであるため、学校としては理解ができなかったようです。
また、我が家がその小学校からは初めてのスクール生ということもあり、校長は教育理念が知りたかったようです。
教育委員会の人も招かれ、校長室で話し合いをすることになりました。
このときは、サドベリースクールのスタッフさんにも同行してもらいました。
話し合いの内容は・・・
最初は「給食は止めちゃっていいですか?」という費用の話。
給食は止めてもらい、「登校するときはお弁当持参」というルールを決めました。
また、子供がいつ学校に行ってもいいように、学年費は払い続けるという約束をしました。
そのあとは・・・
またしても尋問です(笑)
サドベリースクールのスタッフさんに、「勉強しなくて本当に大丈夫なのか?」「子供の将来はどうなるのか?」といった質問がされていました。
私はあんまりやることがなくて、隣で座ってただけなんですがw
けど、この話し合いでサドベリースクールが認めてもらえて、次男が通いやすくなればいいなぁ~なんて思ってました。
しかし・・・
学校と教育委員会が理解するのは難しかったようです。
話は平行線のまま終わりました。
ここでサドベリースクールが認めてもらえれば、次男はスクールに通えば出席扱いになったのですが。
結局、出席扱いにはならず、サドベリースクールに行っても不登校という扱いになりました。
まぁ、小学校は登校ゼロでも卒業できるので問題ないんですけど、バスで学割使えないのは地味に痛い・・・(泣)
そんな感じで2回目の話し合いは終了しました。
【話し合い3回目】事務的な内容の取り決め
2学期からは無事にサドベリースクールに通うようになり、学校との連絡は、ときおり担任がかけてくる電話だけになっていました。
「お手紙があるので取りにきてください」
「学年費で購入した教材を渡したいです」
といった内容とともに、
「●●くんの様子はどうですか?」
と探りを入れてくる電話でした。
学校に在籍している以上は、先生も様子を聞く義務があるのでしょう。
しかし、私にとってこの電話は、けっこう苦痛だったんですよね^^;
「●●くんは、何をして過ごしていますか?」と聞かれても、こっちは「ゲームしかしてないっすね~」って答えになるわけですから(笑)
これが精神的に負担でした。
もう放っといてくれよ・・・orz
そんな風に思っていたところ、同じスクールに通うママさんから「学校と取り決めをしたよ~」という話を聞きます。
聞けば、とても画期的な方法だったので、そのママさんと同じことをすることにしました。
こちらの要望を、紙にまとめて学校に提出するっていうやつですね。
- 子供の様子を聞く電話はいりません。連絡したいことがあればこちらから電話します
- 学年費は払いません
- PTA会費も払いません。抜けます
- 教科書は連絡をもらえば取りにいきます
といった内容を紙に書き、学校に提出しました。
(正確には、コピーさせてもらって、そのまま出したww)
そしたら、学校から連絡がきて「話し合いをしたい」とのこと。
前回の話し合いがトラウマ?だったこともあり、スクールのスタッフさんにも同行してもらいました。
また校長室に呼ばれ、要望書を見ながら取り決めをしました。
このときは、とても和やかなムードで。。。
校長先生の態度がすっかり変わっていたことにビックリでした(汗)
ちょうど話し合いの前に、文部化科学省が「不登校の子供を無理に学校に来させようとしない」というお達しを出したらしく。
それが関係していたのかもしれません。
校長先生は、
「これからの時代、いろんな学びの形があると思いますから・・・」
と言って、なるべくサドベリースクールを理解しようと努めてくれているようでした。
話し合いの最中に、視察の予約までしてましたからね(笑)
どんな形にせよ、学校とケンカ別れしなくて済んでよかったです。
ただ、やっぱり「サドベリースクールに通っても登校扱いにはしない」とのことで、そこは固かったですけどね^^;
・・・というわけで!
こんな感じで学校との話し合いは終了し、現在は何も言わずに放っといてくれてますね。
ありがたいことです♪
話し合いのポイント!不登校の子供のケアは学校にはできないと諦めること
学校との話し合いは、ご家庭や学校によって違うとは思いますが、我が家の経験を通して言えることがあります。
それは・・・
学校との話し合いは、こちらの要望を伝えることのみに集中することが大事ということ。
不登校で深刻に悩んでいる人を見ていると、「学校に相談してるから悩みが多くなってる」ような気がするんですよね。
「うちの子、こう言ってます。どうすればいいですか?」
と相談すれば、そりゃ教師から返事がきます。
だけど、その教師が言ってることが正しいとは限らないし、教師の立場からしてみれば「何としても学校に来させる」ことがベストなわけですよ。
子供の気持ちなんてそっちのけでね。
「こんな風にしたらどうですか?」
「甘やかしてはダメです。厳しさも必要です」
そんなアドバイスをしても学校に来れなければ・・・
「家庭環境に問題があるんじゃないですか?」
「お母さんがしっかりしてください!」
と言って、今度は母親や家庭を責めるわけですよ。
お決まりのパターンですよね?
根本解決からはどんどんかけ離れていきます。
根本は『子供にとって学校が行きたくない場所なだけ』ですから。
学校に相談するだけ、迷路に迷い込み、親子ともに疲弊します。
それよりも、自分たちが本当に信頼できる人に相談した方が、解決は早いと思います。
・・・というか私はそう思ったので、学校には一切相談しませんでした。
こちらの考えや要望を伝えることだけに力を注ぎました。
学校にわかってもらわなくてもいい。
そういう気持ちで、話し合いに臨みました。
今となっては、それくらい強気にいっちゃってよかったなぁ~と思ってます。
学校の理解なんて求めていたら、その間に子供はどんどん衰弱していきますからね^^;
学校には子供のケアはできない!
学校にどうにかできる力はない!
そんな風に割り切った上で話し合いをするようにすると、親子ともにいい未来にいけるのではないかなぁ~と、私は思います^^