親ができることとは?

子供が不登校になったとき、親はどうすればいいのでしょうか?

できることは何なのでしょうか?

この記事では、実際に小4と小2の息子が不登校になったときに、私がやった事を書いていきます。

それが正解かどうか?はわかりませんが、我が家の子供たちは今、元気に過ごしております。

私は専門家でもなく、ただの平凡な親ですが、私の経験談が参考になれば幸いです^^

子供が不登校に!親はどうすればいい?実際にやったこと

我が家の場合。

先に不登校になったのは小2の次男でした。

そして、小2の次男が「不登校気味→完全不登校」になった後、小4のお兄ちゃんも後を追うように学校に行かなくなりました。

二人は、不登校の理由もたどった道のりも違うので、それぞれについて書いていきます。

小学2年生の次男からの「学校休んでいい?」。そのとき親としてとった行動は・・・

黒いランドセル

8歳の次男が「学校休んでいい?」と言い始めたのは、6月ごろ。

新しいクラスがはじまって、少したったころでした。

「どうしたの?なにかあったの?」

そう理由を聞いてみたら、「さびしい」と。

クラス替えがあったことで、1年生の時に仲良しだったお友達と別れてしまい、休み時間や昼休みは一人きりでいる・・・とのこと。

また、遊びに誘ってくれる友達もいるし、みんなと同じ遊びをすれば一人にはならないのだけれども、

「お友達がやっていることが自分のやりたいことじゃないから、図書館で本を読んでるんだ」と言っていました。

このとき私は、「お友達がやってることも、一緒に遊んでみたら楽しいかもしれない」とアドバイスをして、学校に行くように促しました。

人間関係はこの先もずっとついて回る問題なので、乗り越えてほしい気持ちもありました。

しかし、息子は友達と遊べることもなく、「さびしい」と言う日が続きました。

 

そこで今度は、担任の先生に電話して、次男のことを相談しました。

先生は気を使ってくれて、次男がやりたい遊びを、クラスのみんなでやるように企画をしてくれました。

次男も、その日は「友達と遊べた!楽しかった!」と言っていました。

けれども・・・

お友達と遊べたのはその日だけで、すぐにまた「さびしい」の繰り返しになりました。

このときは、「辛くても学校にいくものだ」と思っていたので、週1だけお休みの日を作って、なるべく学校医行かせていました。

 

次は、知り合いに相談してみました。

すると、

「この子みたいに、やりたいことしかやりたくないと意思がハッキリしてる子供は、サドベリースクールが合ってるよ!」

というアドバイスをもらったので、さっそくサドベリースクールを見学しました。

サドベリースクールは、授業もカリキュラムなく、自由に過ごせる場所です。

自分のやりたいことをやり、そこから自分で学ぶスタイルです。

次男はそこがとても気に入ったようで、「ここに通う」と言いました。

私は、「もう学校に行かない」ということがいけないことのようで怖かったのですが・・・

次男はこのときには、学校に行くことがストレスMAXになっており、たえず口になにかを入れていなければいけないようになっていました。

ペットボトルのキャップとか、床に落ちてるゴミとかを口に入れて、くちゃくちゃしてないと落ち着かないまでに、精神的に追い詰められていました。

なので、私としては少しでも早く子供を救ってあげなきゃいけない!と思ったので、学校側に話をつけて、2学期からサドベリースクールに通うように手続きをしました。

給食費や学年費も、1学期で打ち切りにしてもらいましたね。

 

小2の次男は、こんな感じで対応しました。

サドベリースクールに行ってからは、自分のやりたいことができることが嬉しいようで、元気に楽しく通っています。

自分のやりたいことがハッキリしている子なので、将来もきっと、「これになりたいから」と勝手に自分の人生を作っていくだろうと思っています(笑)

小学4年生の長男のケース!「もうやだ~!死にたい!」と言われたとき私は・・・

悩む男の子

10歳の長男は、もともとネガティブ思考が強いタイプ。

テストの点数を「こんな点数じゃだめだ!」と気にしたり、運動会では足が遅いことを気にしていました。

劣等感が強い子で、そこは私もどうにかしないといけないと思っていました。

次男が不登校になったあとも、「ぼくは学校に行きたいから行くんだ!」と言っていたのですが・・・

10月。

学校から帰ってくるなり、ランドセルを床に放り出し、泣きながら

「うわ~!もうやだ~!死にたい!!」

と叫びました。

何があったのか?聞いてみると、長男は、「こんなにできない自分がいやだ」と。

お友達と比べて自分が劣っていることが許せない。

お友達の「どうしてそんなこともできないの?」に傷つく。

学校が辛くてたまらない。。。

長男は、学校の比較体質というか、競争世界が肌に合わないようでした。

(これはもう限界だな・・・)

と感じたので、すぐに先生に電話して、

「こういう理由でしばらく休ませます。見守ってください」

と話しました。

そこから、長男は学校に行ってません。

一回、イベントがあって誰でも学校に出入りできるときに、お友達に会いに行きましたが。

担任の先生からは、休んでいる間の宿題が届いたりしましたが、息子の目に入らないように速攻でゴミ箱に捨ててました(笑)

子供のことを追い詰めたくなかったので。

(むしろ、事情を知ってて宿題をたんまり渡す先生の神経がどうかしてると思いましたww)

先生には、「うちの子は先生と話すと頑張ってしまうので、息子とは直接話さず、連絡は全部私にしてください」と言ってましたね。

その後、サドベリースクールに行くと“本人が”決めたので、小学校と話をつけました。

次男につづいて、長男もだったので、学校の方も理解してくれるのが早かったですね。

こちらも、給食費・学年費は払わないように手続きをしました。

学校からは「本人が来たくなったらいつでもどうぞ」と言われていますが、おそらく行かないんじゃないかな~。

本人が行きたいと言えば行けばいいですが、私からは、行くように提案する気はないです。

 

長男のときは、こんな感じで対応しました^^

ただ、長男は次男と違って、「学校に行かなくちゃ!」という気持ちが強かったので、心のケアは必要でした。

心療内科にはかかってはいませんが、サドベリースクールのスタッフさんに、自分の悩みを話したりすることで、徐々に学校から解放されていったように思います。

 

今は元気に、毎日ゲームやってます。

私もうるさく言ってません。

勉強はやりたいときにやればいいと思ってますし、

サドベリー式では、子供にとっては全てが学びだそうです。

「ゲームは人生の役に立つ!」っていう本も出てるくらいですからね(笑)

好きなことを存分にできる環境で、徐々に自分らしさを取り戻すと信じています。

親としてできることは、『その子がその子らしく生きれるように見守り、サポートするだけだ』と思っています^^

※本当の愛情とは?については、下記の記事で書いてますので参考にされてください↓

不登校は愛情不足?どう接するのが正解?解決した今わかったこと

不登校に対して親ができることは「安心して自分らしくいられる環境を作る」こと

りんごにっこり

私が子供たちの不登校を通して学んだことは、

「結局、親がしてやれることって、その子が自分らしくいられるように見守ることだけ」

ってことです。

「学校に行け~!」と子供を怒ったり、逆に「あなたなら大丈夫よ」と励ますことでもなくて。

子供は子供で、「学校に行けない」「なんで自分はこうなんだろう」と自分を責めて、感情を押し殺そうとしていますから、

「自分は自分でいいんだ!」

と、自分を許し、安心できる環境を作ってあげることが一番大事だと思っています。

これは誰でもそうだと思いますが、「できない・行けない」となっているときには、元気になれません。

だけど、ストレスから解放されて、ホッと安心できて、何をやっても許される環境にいれたら、いろんなことにチャレンジしたくなってきます。

現にうちの子供たちは、学校に通っていたときも元気だし、様々なことに挑戦してます。

今日の朝、サドベリースクールに行くときに次男は、マインクラフトというゲームで「戦艦ヤマトを作る」って言ってましたww

長男は、絵本作家になるために本を書こうかなぁ~と言ってました♪

まぁ、気が変わったらやらないんでしょうが(笑)、「今日はこれをする!」と自分で決めて、毎日挑戦を繰り返しています。

こういう毎日の中で、やり抜く力や、失敗を恐れないでやってみる癖がついたり、失敗から学んで改善する力がついていくと思います。

コレ、お勉強よりも身についてほしい力だったりしますよね?

だから私は、「安心して自分らしくいられる環境を作る」こそが、不登校の子供にしてやれることだと思っています^^

我が家の対応が、参考になれば幸いです♪

 

PS.

「本当に子供の好きなことさせてて大丈夫なの!?」と疑問に思った方は、下記の本を読まれるといいかもしれません↓

世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語

サドベリースクールについての本なのですが、「自由に好きなことやってるだけでも子供は大丈夫!」と安心できるはずです。

もともと、日本の学校教育って考え方が古くて、子供の将来にとってよろしくないことは、海外では常識だったりします^^;

お金のある人は、日本の学校に行かせる危険性を知っていて、海外に逃げていく・・・

そんな話もあるそうですよ。

なので、「学校に行かなきゃいけない」っていう前提を疑ってみることも、親のできることなんじゃないかなぁ~と思います。