
「今日も家でダラダラ・・・」
「学校に行くといいながら行かない・・・」
そんな子供の姿を見てしまうと、思わず「許せない!」と思う気持ちが出てしまうこともあると思います。
「将来が心配だからこそ、しっかりしてほしい」と願ってしまうのが親だと思います。
しかし、不登校の子供にとって、親が今の状態を許してくれないことはストレスになります。
家から出られない期間を先延ばしにしてしまう可能性もあります。
とはいえ、イライラしてしまう気持ちを抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?
この記事では、私が実際に「子供の不登校を許せるようになった」方法を書いていきます。
「本当は子供を追い詰めたいわけではない。どう接したらいいのかわからない・・・」
そんな方の参考になれば幸いです^^
不登校の子供にイライラするなら!試してみてほしい3つのこと
うちの子が不登校になりかけのころ、実際に私がやってみてよかったのは、以下の3つでした↓
- 自分と子供は全然違うことを知る
- 本を読む
- 「学校に行かない」を肯定してくれる場所にいく
自分と子供は全然違うことを知る
私の場合、小2の息子が「学校に行きたくない」といったとき、学校に戻すために手を尽くしました。
学校に行きたくない理由を聞いたし、それについてのアドバイスもした。
先生にも相談した。
けれども、息子の「学校に行きたくない」は続く。
正直、どうしていいのかわからなくて・・・
頼ったのは占いでした(笑)
どう息子と接していいのかわからなくて、どんな言葉をかけたらいいのかわからなくて。。。
彼のことをよく知りたい!と思ったので、手相占いを受けることにしました。
インターネットでよく当たりそう?な占い師さんを見つけて、電車で1時間かけていきました。
そして・・・
手相占いをうけてわかったことは、『私と息子は全然タイプが違う』ということでした。
いや、当たり前のことなんですけどね。
だけど、「この子はこういうのが得意だね」「こういう気質があるから、こういうことはNGだよ」と聞いていたら、「あー、私はこの子にとって無理なことを押し付けていたんだな」と気づいたわけです。
私はどちらかというと、人に合わせるタイプなので、集団の中で温和に過ごすように気を遣えます。
しかし、息子は「自分のやりたいことしかできない」タイプなので、学校で求められるような集団生活は苦手です。
私は私の価値観の中で息子をみており、息子の性格をちっとも考慮してなかったことに気づきました。
もともと、私と息子は違う人間。
「私は特に問題なく学校に通えたから」といって、それを息子に求めるのは違ってたんだ・・・と気づきました。
それからは、「どうすれば息子を伸ばせるのか?どうすれば息子がよりよい人生を歩めるのか?」を考えるようになりました。
本を読む
本を読んで、ほかの人の価値観を知るのも、私にとってはよかったです。
今は不登校に関する書籍も充実しています。
不登校というジャンルでも、けっこういろんな本が出ているので、読んでみるのもおススメです。
最近は本屋でも、不登校コーナーがあったりして、教育改革の意識が高まっているようにも感じます。
私は本のおかげで、「学校は行かないといけないものだ」という価値観がひっくり返りました。
良書も多いので、気になる本があれば読んでみるといいかもしれません。
「学校に行かない」を肯定してくれる場所にいく
不登校の悩みをたった一人で抱えていると、ついつい最悪のケースばかり考えてしまいます。
とはいえ、学校の先生などの「学校に復帰させましょう」とアドバイスしてくるような人たちが相手だと、「早く学校に戻さないと!」と焦ってしまいますよね。
そして、どうにもならない子供に腹が立つ・・・
私もそうでした^^;
だからこそ、不登校を肯定してくれる場所に行くことをお勧めします。
私の場合は、家の近くにあったフリースクールを見学に行きました。
そのときに、スクールスタッフさんとお話をして、
「あー、無理に学校に行かせなくていいんだな。」
と安心ができました。
将来の見通しが立たないと不安ばかりが募ってしまいますが、不登校でもどうにかなった子供たちの話や、「学校に行かない子育て」を知れば、子供のことを見守ることができるようになります。
心細さの解消にもなりますので、お近くのフリースクールを訪ねてみるとよいと思います。
個人的には、「サドベリースクール」がおすすめですね。
その独特の子育て・考え方には度肝を抜かれ、「学校に行かなきゃいけない」の価値観がひっくり返るはずです(笑)
【プラス1】不登校児童の気持ちを知る
これは、ものすごーく強力な方法です。
ちょっと、下の文章を読んでみてください。
実際に、不登校の子供が、ネット掲示板に書き込んでいる“本当の気持ち”です↓
私は、今不登校です。
学校に行けば先生に怒られて泣きながら帰る。
家にいれば両親に怒られて泣きながら布団にくるまる。
毎日泣いて涙も涸れてこのまま死ねたらいいのにと1日に何度も思います。
親を泣かして、教師に怒られて、友達って呼べる人もいなくて私はなんでここにいるんですか?
どうして学校に行けないんでしょうか?
行かなきゃって思えば思うほどやらなきゃって思えば思うほど
足は竦むし、涙はでるし。
なぜ、生きてるんでしょうか?
死んだ方がみんな幸せになれるんじゃないんでしょうか?
こんなこと考えるのは、病気なんでしょうか?
わからなくって、寂しくて、助けてなんて誰にも言えない。
どうやって明日まで生きるかすらわからない。
たまに呼吸の仕方もわからなくなるんです。
障害だの、病気だのうだうだ周りに言われて、最初は絶対違うって思ってたのに今じゃそれもわかんない。
ごめんなさい。
普通じゃなくてごめんなさい。
宛名のないメールより引用
私は、不登校気味の中1です。
私は、小学校の時からグループから外され、また違うグループに行って外され、でも、なんかその人たち色々矛盾してて、その人たちが何がしたいのか分かんなくて、嫌になって…中学生入って、変わろう!そう思っていたんですが、クラスの人も部活の人も嫌で嫌で…まぁ話すと長くなるんで、ここまでにしますが。
始めは、お母さんは「学校に行け。」とずっと言ってたんですが、途中からもう、無理やり連れて行こうとしないから自分で行こう、行きたいと思ったら行きなさい。送ってあげるから。と言われました。
でも、行かない日が続いているとお父さんから「家に1日中いてテレビ見てダラダラ過ごしとんのでしょ?」と言われ、怒られて、テレビの録画を全て消され…
でも、朝起きて息苦しくなって頭や腹が痛くて、気持ち悪くて吐き気がして、学校行かなかったら何もやる気出なくて、勉強しなきゃと思うけど、何したらいいか分かんなくて、だからテレビ見てたのに、録画消すし、それで、学校行ったら朝より息苦しいのや頭や腹が痛いのがさらにひどくなって、気持ち悪くて吐き気がして、周りの目とか怖くて、泣いて泣いて泣きじゃくって、どうしたらいいん?って思うし…
どうしたらいいん?って聞いてみたら親に「普通に学校行ってくれればいいんだよ。」「そしたら安心だよ。」って言われて、そんなんならとっくに行ってるわ!って思いました。
宛名のないメールより引用
どうでしょう?
子供側の本音って、なかなか聞けないけれども。子供は自分を責めていたりするんですね。
私はこれを、息子の不登校が解決した後に見つけたのですが、こんな気持ちで息子がいたかもしれないということは全く思いもしませんでした。
いつも通りマイペースで、自分勝手なように見えてました。
掲示板には子供の本音がたくさん書かれているので、読んでみると、不登校な今の状態を許せるようになるかもしれません。
まとめ!子供の特性と他の選択肢を知れば、不登校の子供が許せる
子供の将来が心配だからこそ、学校に行かない子供をもどかしく感じると思います。
「子供に幸せになってほしい!」と願う親としては、当たり前のことでしょう。
しかし、子供が壊れてしまうまで頑張らせてしまっては、本末転倒です。
子供それぞれ、個性があり、タイプも違います。
世の中には、「学校に行かなくてもいい子育て」も存在します。
「ほかの子供たちと同じように」と型にあてはめようとするのではなく、その子供に合った道に進むと、親子ともにハッピーになれるのではないでしょうか。
少なくとも我が家は、「小学校に通わず、サドベリースクールに通う」という道を選択することで、私も息子も暗闇から抜け出すことができました。
今は、幸せです。
「なんであんなに学校に行かせようとしてたんだろう?」と不思議なくらいです。
ぜひ、この記事に書いた方法をお試しいただければ、と思います^^