1.不登校の序章。ぶっちゃけ「うちの子は変わってる」と思っていた

我が家で一番最初に不登校になったのは次男でした。

そんな次男のことを、私はずっと「育てにくい子」だと感じていました。

なかなかのクセ者で、彼の自我が芽ばえた2歳のころから、私は手を焼いていたんですね。

次男の何に手を焼いていたか?というと、「我の強さ」。

とにかく、「自分のやりたいようにやりたい!」という気持ちが強く、お友達と遊んでいても、自分に従わなかったりすると急に怒り出す。

友達と遊ぶときは、次男はワンマンのような感じで、遊び方を決めたり、友達に指示を出していたりしました。

そうはいっても、次男は意外と友達に人気があり、遊び相手には苦労していなかったし、そこそこ友達とうまくやれていました。

 

大変だったのは、しつけでした。

たとえば、賃貸の家に住んでいたので、「階下の人に迷惑にならないように走ったりドタバタしないようにしようね」と言っても、ちゃんと聞いてくれません。

平気でドタバタ。走る走る・・・orz

「子供がうるさい!」とクレームをもらうことも日常茶飯事でした。

「これは絶対にやらないで!」というのを”あえて”やるような子供で、私は毎日怒ってばかりでストレスが半端なかったです。

まぁ、そこは子供だからしょうがないとしても、私が異常だと感じたのは、【怒られたときの態度】でした。

 

とにかく、自分の非を認めない。

兄弟げんかの原因が、明らかに次男だったとしても、絶対に「自分は悪くない」という態度をするのです。

私やパパに怒られたときも同じ。

げんこつで殴られても、どれだけ低い声ですごんでみせても、まったくひるみません。

それどころか、「自分は悪くない!」と主張し続けます。

フツーの子供だったら、たとえ反省してなくても、涙を流して「ごめんなさい」とかテキトーに言うところでしょう(笑)

「なにをしたら、お父さんお母さんは怒るかな?お母さんがこういう顔をしてるときは、どういう態度をとればいいのかな?」

という、普通の子だったら自然と悟れそうなことが、次男は悟ることができないようでした。

 

あと、スーパーやデパートで迷子になっても、ケロッとしていたり。

はじめて迷子になったのは2歳のときでしたが、泣くこともなく、「探しに来た警備員さんから逃げておにごっことをする」という子でした。

それから迷子が癖になり、毎回警備員さんとの鬼ごっこを楽しんでました(汗)

「公園に遊びに行く」といって、夜7時になっても帰ってこないこともありました。

電話がかかってきて、「この子に電話番号を聞いて・・・」という人から話を聞くと、家から4kmほど離れたところにいて、「幼稚園バスが通る道を通って幼稚園に行こうとした」と言っていました。

このときも次男は平然としており、血相をかえて迎えに来た私のことをみても、「自分で歩いて帰れたのになんで迎えに来たんだよ!」という反応でした。

次男と一緒にいると、周りの人に「すみません!すみません!」と謝ることが多いので、彼との外出はいつも気が重かったです。

 

こんなこともありました。

次男が5歳のとき。

何のことを叱ったかは忘れてしまいましたが、とにかく次男が全く反省せず、私もカーっと腹が立ってしまったので、家の外に出したことがありました。

そのまま家においておくと、手を挙げてしまいそうだったので。。。

私自身のクールダウンもかねてのことでした。

私の予想としては、家を出すことを初めてのことなので、「きっと泣いて、『ママ!ごめんなさい!』というだろう」と思っていました。

しかし、次男は予想外の行動に出ます。

なんと!

外の物置から虫取り網をもってきて、その棒の部分で玄関の扉を殴る殴る・・・

「開けろ~!くそばばぁ~~~!!!」

私は自分の子供なのに、恐怖すら感じました。

 

・・・うちの子は何かが違う。おかしい。。。

そう確信しました。

 

また、「人と適切な距離をとる」のが苦手なようで、

  • 道端で声をかけてきた初対面のおばあちゃんに対して「100円ちょうだい」と遠慮のないことを言う
  • 私のママ友に抱きついて甘える(キスしたり、相手の手をなめたり)
  • 相手が嫌がっていることでも、それを察することができず続けてしまう

といったことが多々ありました。

お友達や周りの大人に対して、思ったことをそのまま口にしてしまう性格で、失礼なことや相手を傷つけるようなことがわからないようでした。

「まだ小さいからしょうがないよね」で済むといえば済むのかもしれませんが。

幼稚園のクラスのお友達と比べてみても、次男は明らかに「他とは違う」ように見えました。

自分の子供時代を思い出してみても、幼稚園のころにはある程度、空気が読めるというか。

やっていいこと・悪いことを感じとる能力はあったと思います。

 

それが、次男にはないように思える。。。

全く空気が読めないように見える。。。

 

夫と実家の両親も次男の異常さには気づいていて、「なんとかしたほうがいい」と言われていました。

発達障害を疑って検査を受けたこともありましたが、結果は正常。

検査員の人には、「知能は十分にあるし、頭いいですよ」と言われてしまいました。

 

幼稚園のほうでも、とくに問題なし。

担任の先生に聞いても、友達と仲良く遊べているし、特に気になることはないと言われました。

 

この子はこんなんで大丈夫なんだろうか・・・?

他の兄弟は気になるところはないに、どうしてこの子だけ・・・?

小学生になれば、落ち着くんだろうか・・・?

私はこの子を育てきれるだろうか・・・?

 

そんな不安や心配を抱えたまま、次男は小学生になりました。

そして、小学2年生の夏。

彼は不登校になったのです。。。

 

(つづく)

 

続きはこちら↓

2.次男が不登校気味に。親としての対応に悩む