11.子供4人が不登校になって思うこと。世間体はどーでもよかった

 

うちの子供たちが不登校になってから、私は「幸せとは何なのか?」を考えるようになりました。

子供全員が不登校(園)。。。

他人からみたら、さぞかし大変で、かわいそうで、不幸に見えることでしょう。

長男と次男が学校に行かなくなって、ご近所さんに状況を聞かれたときはたいてい、気の毒そうな顔をされます。

「家庭崩壊している」と言われたこともあります。

だけど。

 

私は今、“かつてないくらい幸せ”を感じています。

 

子供たちは毎日、「行きたい場所(サドベリースクール)で、自分のやりたいことをやっている」ので、ご機嫌です。

兄弟げんかはめっきり減ったし、みんな笑って活き活きしています。

「今日はね、こんなことをやったんだよ!」と楽しそうに話してくれます。

学校・幼稚園という、【別に行きたくて行ってるわけじゃないし、集団行動のためにやりたくないこともさせられる場所】から解放されて、

1日1日を本当に楽しく生きています。

 

私自身も、「早く起きて支度して!」「宿題はやったの?」と口うるさく言わなくてよくなり、ストレスを感じなくなりました。

前は、子供が持ち帰ってくるテストの点数を見ては、「こんな点数とるなんてマズい!ちゃんと勉強させなきゃ。将来が心配だ・・・」と不安になったり。

授業参観では「うちの子は手を挙げてハキハキと発表しているか?」「授業に集中しているか?」をチェックして、他の子供と比べて落ち込んだり。。。

 

先生や他のお母さんから、うちの子はどう思われているのか?

私はどんな母親と思われているのか?

気になって仕方がなかった。

「いいお母さんね」と思われたくて、自分も子供も「ちゃんとしなきゃ!」と焦っていました。

自分と子供の短所ばかりが気になってイライラしていたんです。

 

だけど子供4人とも不登校(園)になったら、イライラがなくなりました。

子供の短所じゃなくて、長所に目が行くようになったし、「もっとしっかりしなきゃ!」と自分に鞭打つこともなくなり、生きるのがラク~になったんですね。

だから、今の私はかつてないくらい幸せ!

子供たちも、活き活きした顔をしています^^

 

こんな風に我が家が変われたのは、「“幸せの基準”が変わったからではないか?」と思っています。

というのも、以前の私は、【他人からどう思われているか?】が幸せの基準でした。

 

  • いい学校にいって、いい会社に就職しているか?
  • 年収は平均以上か?それ以下か?
  • マイホームを持ってるかどうか?
  • 周りに嫌われていないか?なじめているか?
  • 他人から「すごいね」と言われるような特技を持っているか?

 

そんな世間体こそが、幸せの基準だったんです。

だから、いつも「周りからどう思われているか?」にビクビクしていた。

周りからいい評価をもらえないなら、「不幸だ」と感じていた--

けれども子供の不登校がきっかけで、「比較の世界」から距離をおくことになり、幸せの基準が変わりました。

今、自分は「心地よい」と感じる場所にいるか?「楽しい」と感じているかどうか?

やりたくないことを我慢してやっていないか?

他人に言われたのではなく、本当に自分のやりたいことをやっているかどうか?

 

『自分がどう感じているか?』が幸せの基準なんだと気づきました。

世間体なんてどうでもよかったんです。

目の前の子供が。自分が。大切な人たちが・・・

笑ってるのか?悲しんでるのか?

安心してるのか?不安を感じているのか?

それこそが何より大事で、幸せの基準だったのだと気づきました。

 

だからこそ、うちの子は不登校でも大丈夫!と確信しています。

だって、幸せは、「本人がどう感じているか?」だから。

 

学校に行くとか、行かないとか、そんなことはどーでもよくて。

「これは嫌!」「これがやりたい!」「こっちの方が心地よい」と感じたことを本人が選んでいたら、絶対に幸せです。

たとえ仮に、「学校に行って勉強しておけばよかった!」と思う日が来たとしても、「そこから勉強をする」という、自分のやりたいことを選ぶのであれば、それも幸せでしょう。

「あーすべき!」「こーすべき!」と他人の顔色をうかがって、やりたくもないことをやっているのが、不自由で不幸ですから。

だから、不登校でもうちの子は大丈夫。

幸せに生きていけるでしょう^^

 

さいごに。

 

今回、私が自分の体験をブログに書いたのは、「不登校に対して少しでもポジティブなイメージをもってほしかった」からでした。

子供の不登校は、世の中ではネガティブな問題としてとらえられがちです。

「不登校=ひきこもり=人生オワタ」というイメージが強い。

だけどそもそも、すべての子供に学校教育が適切だとは限りません。

これだけたくさんの人間がいて、みーんなみんな、「学校教育がベストの選択か?」というと、そうではないのが当たり前。

「学校に行きたくない!」と子供が言うのであれば、学校に行かなくていい子育てをすればいいだけです。

大人だって、「自分に合ったところに就職したい」と言って、職場を選ぶじゃないですか。

「この会社合わないんだよね。うつ病になりそう」と言えば転職を勧められるじゃないですか。

なのに、子どもは学校選べなくて、「イヤでも我慢して行きなさい」と言われるのはおかしいですよね?(笑)

だから、「学校行きたくない!」と言われたら、その学校に行かなくていい子育てに切り替えたらいい話だと思います。

「うちの子の人生オワタ」じゃなくて、ただ居場所を変えればいいだけだと思います。

 

不登校だからといって悩みすぎないでほしい。

他人の評価を気にせず、『子どもと自分にとって、何がベストな選択なのか?』を考えてほしい。

幸せは、世間体じゃないです。

自分たちが「どう感じるか?」です。

 

私たちには、群れて生きる本能があります。

だから、「その他大勢と違う道を行くこと」に恐怖を感じます。

けれども、群れているために、他人の評価ばかり気にしていては、大事なものを見失います。

 

不登校を乗り越えるには、勇気が必要です。

勇気を振り絞って、「評価の舞台」から一度降りてしまえば、親子ともに生きるがスーッとラクになります。

少なくとも、私はそうでした。

不登校という一つの試練が、我が家を幸せに導いてくれました。

 

今、不登校で悩んでいるのであれば、「自分と子供にとって幸せとはなにか?」を考えてみてください。

本当の幸せとはなにか?に気付いたら、不登校は問題ではなくなる・・・

私はそう確信しています。

 

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございました!

私の経験が、何か少しでもお役に立てれば幸いです^^

最後に一言。

 

不登校でも、人生楽しいよ♪

 

2020年1月 ネコじゃらし

 

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