
サドベリースクールは、我が家から車で5分くらいの場所にありました。
見た目は、「普通の家」。
校舎なんて感じじゃなくて、ただの一般のお宅でした(笑)
「えっ?ここであってる??」
と、恐る恐るチャイムを鳴らしてみると、赤ちゃんを抱えた女の人が出迎えてくれました。
「あのー、見学の予約をした者です」
女の人は、家の中に入れてくれました。
中もいたってフツー。
ただ少し違ったのは、我が家よりもずっと「いろんなもの」がおいてあったこと。
おもちゃ部屋は、男の子ものも、女の子ものも充実しているし、ギターやパソコン、ピアノ、トランポリン、PCも置いてありました。
「子供が興味持ちそうなものは全部揃えてみました!」
そんな感じのお宅でした。
この日、私はサドベリースクールという得体の知れないものを知りたくて、子供たちがどんな反応をするか?を知りたくて。
子供4人とも休ませて連れてきていました。
子供たちは目を輝かせて、サドベリースクールの生徒さんと遊び始めました。
小4のお兄ちゃんも、はじめて見るおもちゃや、ギターに興味津々です。
肝心の次男はというと・・・
彼は人と遊ぶということをせず、私のスマホで動画を見始めました。
(うわー、マイペース出たわ・・・少しは空気読んで、他の子供たちと遊ぼうよ)
「自分のやりたいことを最優先し、人と交わることをしない」次男の姿に、私は不安になりました。
この子、ここ(サドベリースクール)でもやっていけないんじゃないだろうか・・・?
そんな風に思っていると、スタッフさんはこう言いました。
「Youtubeでもなんでも、見ててもらってかまわないですよ。
サドベリースクールでは、遊びも全部学びだと思っています。
彼は今、動画を通して学んでいるんです。」
この言葉に、私は衝撃を受けました。
だって、それまで私は、ゲームや動画はすべて無意味だと思っていたから。
そんなことより勉強をしたり、本を読んでほしいと願っていました。
ゲームやYoutubeは「百害あって一利なし」と考えていたんですね。
だけど、「遊びも全部学び」という概念を聞いたとき、「たしかにそうかも」と思いました。
次男は、学校から帰ってきたらずっと動画を見てるか、ゲームをやっているかだったけれども、
その集中力は高く、『マインクラフト』というゲームでは、ブロックを積み上げて実際にある建物を再現していて、建築能力の高さで私や夫を驚かせている。
Youtubeでプレイ動画を見ることで、さらにクオリティーが高い建築をしている。。。
私が「無駄だ」と決めつけていたものが、次男にとっては学びであり、才能を伸ばすために必要なものだったのではないか?
サドベリースクールのスタッフさんの言葉は、私に気付きを与えてくれました。
スクールの説明も受けました。
30分くらい、「サドベリースクールの特徴」を聞きました。
普通の学校と違うところは、ざっとこんな感じ↓
- 登校、下校は自由
- 週休3日
- 時間割、授業はなし(スクール生から要請があればその授業を行う)
- 何をしていてもOK。とにかく自由
- スクールのルールや、遠足などはスクール生で会議をして決める
普通の学校とまるっきり違うし、とにかく自主性を重んじ、「やりたいことを思いっきりやる」という雰囲気だと感じました。
「子供にとっては天国だろう」
そう思いましたが、親としては不安もあるわけで。。。
授業がなくて、本当にいいの・・・?
計算とか漢字とか、基本的なことを教えないのはまずいんじゃない・・・?
自分のやりたいことやって、自由気ままに過ごしていたら、社会性や協調性が養われないんじゃないの・・・?
そんな疑問も浮かびましたが、次男は「ここが気に入った。ここなら来たい」と言います。
ためしに、7月から4日間の体験入学をすることになりました。
(つづく)
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