6.学校と話し合い。「息子の意思を尊重」はクレイジー?

サドベリースクールの体験入学は4日間。

そして最後の4日目には、いよいよ「ここに通うかどうか?」の意思表示をすることになっていました。

ここで次男が「通う」といい、サドベリースクールの生徒さんたちが「来ることを承認」した場合に、サドベリースクールへの入学となる。。。

この「通うかどうか?」の答えは次男に任せていたし、それに従うことを決めていました。

そして・・・

次男の答えは予想通り、「通いたい」でした。

サドベリースクール生の議論の結果も、「次男君来てもいいよ」だったので、あっさり入学が決定。

夏休み明けから、次男は学校ではなく、サドベリースクールに通うこととなりました。

がっ!!!!

大変だったのは、ここからでした。

「小学校に認めてもらう」という大きなハードルが待ち構えていたのです。。。

もともと、体験入学をする際には学校に「サドベリースクールを検討している」という話をしていました。

しかし、小学校も「さどべりーすくーる?何それ?」という状態(笑)

小学校の先生からしてみれば、「授業も時間割もなく、自由に過ごす学校」の存在自体が非常識で、シンジラレナイものだったのでしょう。

通常、不登校となった生徒は、国が認めたフリースクール(学校に戻すことを目的とした場所)に通います。

サドベリースクールは、国が認可している学校でもなければ、学校に戻すことを目的とした場所でもない。

サドベリースクールは、国が定める学校教育とはかけ離れていました。

「夏休み明けから、サドベリースクールに通うことに決めました」

担任の先生にお話したとき、先生は動揺していました。

夏休みに入ってすぐに行われた個人面談のときには、次男の学校生活についての話はほどほどで終わり、

「校長先生が話したいと言っているので・・・」

と、いきなり校長室に連行されました(汗)

「サドベリースクールに通うためには、超えなきゃいけない壁がいくつかあるだろう」

そう思っていましたが、不意打ちでの面談だったので、けっこうドキドキしながら校長室へと向かいました。

校長室に入ると、さっそく校長先生と担任の先生による尋問がはじまりました。

「どういうつもりですか?お母さん!」

学校は義務教育ですよ!お子さんの将来、ちゃんと考えてますか?」

「『自由にやりたいことをやらせてあげたい』といっても、学校である程度の我慢は学ばなくちゃいけないと思うんですよ!」

予想通りの“一般論”をぶつけられました。

つい最近まで、自分も思っていたことです。

校長先生、担任の先生の心配はよーくわかります。

だけど、私と次男の決心は固い。

「学校に通ってみんなと同じに」と型にあてはめようとしていたことが間違いで、子供にとって大事なのは、その子自身をみて、その子の人生が輝くようにサポートすること。

それが唯一、親である私にできること。

次男が「学校に行きたくない」といったときに我慢して周りに合わせるようにアドバイスしてしまったけど、この子の性格にあったところに通わせたい。

この子の「やりたくないことはやりたくない」を尊重してあげたい。

勉強は?就職は?という心配もあるけれど、子供は自分にとって必要だと思ったときに勝手にやるから、それを信じたい!

・・・と、私なりに言葉で説明するのだけれども、やはり伝わらない。。。

この日の話合いは、平行線のまま終わりました。

けれども、学校としては「保護者がそう決めた」のであればどうしようもないとのこと。

サドベリースクールに通っても不登校扱いになるが、小学校の卒業資格はもらえるとのことでした。

「お母さん、もう一度よく考えてください」

最後にそう言われ、校長室を後にしました。

(つづく)

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