
晴れてサドベリースクール通いになった次男は、毎日が楽しいようでした。
「学校に行かずに一日中好きなことをしていられる!」って、最高でしょう。
近所の子供たちにも、「次男君、いいな~。ぼくも学校行きたくないよ~」と羨ましがられてしました。
次男が学校にも行かなくてもよくなったのをみて、5歳の双子も「幼稚園に行きたくない!」が頻発するように。。。
もともと、「幼稚園に行きたくない」は1週間に1回はあったものの、このときは毎日言うようになっていました。
朝は双子を幼稚園バスに乗せなければならないのですが、二人一緒にぐずられてしまうと、バス停まで歩いていくのが困難。
一人だったら、嫌がっても抱っこして連れていけるんですけどね^^;
それに、
「なんでお兄ちゃんは学校に行かなくて私たちは行くの?私たちもサドベリースクールがいい!」
と言われてしまうと、私も何も言い返せず。。。
双子も幼稚園を休むことが増えていきました。
とはいえ、私も子供4人の子育てにはホトホト疲れており、「平日昼間は一人になりたい!」という思いから、
「サドベリースクールなら行ってくれるの?じゃあ、そうする?」
と双子に提案し、双子も幼稚園をやめて、サドベリースクールに通うことになりました。
幼稚園は義務教育ではないため、あっさりと転園手続きができました。
でもやはり、幼稚園のママ友からは「なんで?」と聞かれましたし、サドベリースクールのことを説明すると、「えっ?それでいいわけ?」と一般常識を説かれましたね^^;
最後には、「でもまあ、小学校行く前ならいいんじゃないの?」と言ってもらえましたが。。。
そういう感じで、次男に続いて、双子もサドベリースクールに通うようになりました。
行きたいところに行くようになったおかげで、朝の「ぐずり」もなくなり、子育てもグッとラクになりました。
小4の長男には、「行きたいならサドベリースクールに行ってもいいよ」という話をしていましたが、長男は「学校に行く」と言っていました。
さて、順調なように見えましたが、また一つの壁がやってきました。
それは、「実家の両親」。
実は、不登校のことも、サドベリースクールのことも、じいじ・ばあばには相談していませんでした。
話したところで反対されるのはわかっていたし、私の妹が不登校になったときに、両親は「無理やり行かせる」という選択肢をとっていました。
私は子供という立場からそれをみて、「子供の話を全く聞かない姿勢」に不信感しかなかったし、子育てについて彼らに相談するだけ無駄だと思っていました。
なので、話さなかった。
しかし、3か月に一度くらいは実家の両親が孫を見に遊びに来ていたので、バレるのは時間の問題でした。
案の定、5歳の双子の口から、
「幼稚園と学校に行っていないこと」
「自由な学校(サドベリースクール)に通っていること」
がもれてしまいました。
このときの、じいじ・ばあばの剣幕といったらすごかった。。。
「次男が学校に行ってないって本当なのか?」
「小学校は義務教育なのよ!犯罪よ!犯罪!」
実の親からの非難は、校長先生などの他人からの非難よりも、精神的にきついものがありました。
「私は、次男のことを恥とか、情けないとか、そういうことを一切思っていない。
学校に行きたくないなら、学校に行かなくてもいい子育てに切り替えればいいだけだと思ってる。」
そう伝えるのが精一杯でした。
表面上は気丈なふりをしたけど、心は大きくかき乱されていました。
次男は、「学校に行かないとダメだ。将来がダメになる」と説得をされて、戸惑っていました。
「父と母には一生理解できない価値観だろう」というのはわかっていたけれど。
この先ずっと、こんなことを言われ続けるのはキツいな。。。
こうして、祖父母への「学校行ってません」のカミングアウトは、波乱の幕開けとなりました。
(つづく)
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