学校は本当に行かなきゃいけないのか?

子供が不登校になると、親としては

「何として学校に行かせなきゃ!」

「このまま不登校が続いたら子供の将来が・・・」

といった気持ちになりますよね。

私も、小学2年生の次男の「学校に行きたくない」が続いたときには、同じように不安になりました。

しかし!

ここで前提を疑ってみてほしいです。

そもそも、本当に学校は行かなくちゃいけないのか?

ここを考えずに、ただ「義務教育だから」とだけで子供を学校に行かせようとすると、良い結果を生みません。。。

私の知り合いのお母さんは、「先生の言う通りに学校に連れていかなくちゃ!」と毎日ひきずって小学校に連れて行ったらしいのですが、結果は・・・

子供の精神が壊れ、ついには頻尿・パニック・暴力といった症状が出て、小児科でドクターストップを言い渡されるまでになってしまったそうです。

子供の幸せを願っている親としては、こんな結果は避けたいですよね?

なので、今この機会に、「本当に学校に行かなくちゃいけないのか?」を考えてみることをおススメします。

この記事では、我が家が実際に子供の不登校を乗り越える中でたどり着いた、義務教育への考えについて書いていきます。

参考になれば幸いです^^

本当に学校は行かなきゃいけないのか?行けないのはダメなのか?

マル、バツ

まずはじめに。

結論を言っておくと、私は「学校に行かなくてもいいんじゃないか」と思ってます!

これは別に、不登校の我が子かわいさで言ってるわけではなくて。

そう思った理由がいくつかあるので、書いていきますね。

世間で言われていることとは、かな~り違った意見ですので、もしかしたら抵抗を感じるかもしれません。

しかし、すでに教育が進んだ国ではスタンダードな考えになりつつあることも書いているので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

義務教育は誰の義務か?不登校は法律違反ではない

手錠

「子供は学校にいくものだ!」

と思ってしまうのは、『義務教育』という言葉があるからだと思います。

実は、『義務教育』の“義務”は、子供に課せられているものではありません。

すべての子供は学校に行け!と決められているわけではないのです。

子供が「行きたくない!」と言ったなら、行かなくてもいいんです。

私もこれ、はじめは勘違いしてて、「子供は学校に行かないといけないもの」だと思ってました^^;

 

では、『義務教育』の“義務”とは何なのか・・・?

 

これは、親に課せられています。

「親は、子供が学校に行けるように、準備・環境を整えなければならない」というのが、“義務”になります。

子供が学校に行くために、手続きをしたり、給食費や教材費といった費用を払ったり、学校に行けるようにしてあげることですね。

子供を監禁して学校に行けないように妨害する、家庭の労働に子供を狩り出して勉強の機会を奪う・・・というのはNGです。

なので、親がちゃんと「学校に行ける環境を用意」している中で、子供が「行きたくない」というのであれば、法律違反にはなりません

不登校は、犯罪でもなんでもないです!

『義務教育』の“義務”って言葉に、みんな騙されちゃってるだけ。

私も、子供が不登校になってはじめて知ったんですが、この言葉遣いは本当に巧妙だと思います。

誤解を与える表現だから、義務教育じゃなくて、『学校に行ける権利をすべての子供に与える』くらいにしておいてくれればいいのになぁ~と思います^^;

※不登校と法律の関係については、弁護士さんが答えているサイトもあります↓

Q&A 学校に行かせないと罰せられる?

学校に行って身につく社会性は、本当に必要か?

 

人とのつながり

「なんとしても学校に行ってほしい!」

と親が願ってしまう理由には、【社会性を身に着けてほしい】というのがあると思います。

勉強なら通信教育や塾だっていいけど、社会性は家じゃ身につかない。

学校で集団生活をして、先生の言うことをきっちり聞いて、時間どおりに行動して・・・

そんな毎日を送って、協調性だったり、会社で働ける能力も身に着けてほしいですよね。

しかし・・・

学校で身につく社会性ってやつは、本当に必要なのでしょうか?

 

ある本で、元教師の方が、「学校でいうところの社会性の定義」を明確に説明してくれているので抜粋します↓

もともと学校の先生だった方で、「学校における社会性の定義」を伺ったところ、

その方は「自分の意思とは関係なく、やりなさいと言われたらやるし、やめなさいと言われたらやめる。イエスマンになれるかどうか」と答えてくださいました。

不登校になって伸びた7つの能力』より引用

学校で身につく社会性は、「自分の気持ちはおいといて、他人の言うことが聞けるようになること」。

学校に通えば、【イエスマン】になれるらしいです。

だけど・・・

 

【イエスマン】になるって、子供たちは望んでいるのでしょうか?

本当に、子供のためになるのでしょうか?

 

私は、ずっと生きづらさを感じて生きてきまして、成人してからは大分、自己啓発の本やセミナーに参加したりしてました。

そこでは、私と同じように生きづらさを感じている大人たちがたくさん集まってくるわけですが、みんなどういうことに悩んでるかっていうと・・・

  • 今やってる仕事は合わない気がするんだけど、自分のやりたいことがわからない
  • 人の顔色をうかがってしまって、他人に振り回される
  • 生きてる意味がわからない
  • 我慢の人間関係がつらい

・・・といったことで、つまりは【イエスマン】で悩んでるわけですよね。

自分のやりたくないことをやってきたから、やりたいことがわからない。

自分の気持ちよりも、集団行動を円滑にするために他人を優先してしまう。

そんな癖が、学校生活でついてしまったから、悩んでいるのではないでしょうか?

ちなみに、20代30代の死因ナンバーワンは、自殺らしいですよ。

私も死にたくなったことは何度もあるけど、こんな生き方になるってわかってるなら、私は学校に行きたくなかったですね。。。

それよりも、自分のやりたいことをやって、自分の能力発揮して、生きてることに嬉しさや感謝がこみ上げる人生を送りたいです。

【イエスマン】なんて、他人の言いなりになるスキルなんて身に着けないでさ・・・

なので、学校に行く意味って本当にあるのかな?と私は思ってます。

『人間の習性』が大勢から外れることに恐怖を与えているだけ

 

みんなから外れる

「法律的に学校に行かなくても問題ない」とわかっても、どうしても不登校を前向きにとらえることができない人も多いと思います。

その原因には、【人間の行動心理】というものがあります。

行動心理とは、無意識に反応してしまうこと。

「飛んで火にいる夏の虫」のような、自分ではどーしようもない習性のことです。

人間の行動心理は、6つあるのですが、その中に『社会的証明』というのがあります。

これは、「周囲の動きに同調したくなる気持ち」のことを指します。

行列ができているお店をみると、「この店はおいしいに違いない!」と思う。

モノを買うとき、「人気NO1」「顧客満足度1位」と書かれているものを選ぶ。

こーゆー、『みんながやっているからには何か理由や価値があるに違いない』と思ってしまう習性を、社会的証明といいます。

人間には、これがあるんです。

だからこそ、学校に行ってる人が大半な世の中で、不登校になるのは、恐怖や言い知れない不安がつきまとうのです。

「うちの子はもう限界だ。学校に行かせない方がいい」

と親からみて明らかだったとしても、みんなと同じ道を外れる恐怖から、素直に「学校に行かない選択肢」を選ぶことができないのです。

子供が学校に行ってないって、周りからどう思われるのだろうか・・・?

とか、考えちゃうんですよね。

これを克服する方法は・・・

 

とにかく慣れるしかない!です(汗)

 

自分たち人間には、周りと同じ行動をしないと不安を感じるっていう習性があるんだ!

そう自覚して、自動的な反応に負けないように踏ん張ることしかないです。

私も、子供の不登校を認めるときには、いろいろと恐怖を感じました。

しかし、踏ん張った!!

すると、だんだん気にならなくなってくるんですよね。

周りにどう思われてるか?

どーでもよくなってきます。

祖父母や、小学校の校長の反対も振り切って、「不登校でも幸せに、よりよい人生を歩める第3の道」に進むこともできました♪

なので、「学校に行かなきゃいけない!」と思う気持ちの裏には、【行動心理】っていう人間の習性があることを理解しておくとよいですよ!

※人間の行動心理についての説明はこちらの記事がわかりやすいですので、気になる方はどうぞ↓

人を動かす6つのアプローチ、影響力の武器とは?

【結論】学校に行かなくちゃいけないってことはない!柔軟に他の道も考えてみよう

道しるべ

本当に学校に行かなくちゃいけないのか?

私としては、「行かなくてもいい」と思ってます。

むしろ、行かない方がいい?(笑)

今、世の中では教育改革の波が起きていて、書店でも学校に関連する本が多く出ています。

そして、その内容は、「今の学校教育を見直そうよ!」というもの。

それだけ日本の学校教育は、人を育てる上でよくない影響を及ぼすことがわかってきているようです。

生きづらさを感じて、空虚なまま生きている大人たち。

元気のない日本。

状況を変えるために、教育を見直そうという流れが来ているように感じます。

私は、子育て講座なんかにも参加したこともあるんですが、やっぱり潜在意識的に、日本の学校教育はよろしくないんだとか・・・(汗)

その講師の人が注目してたのはオランダだったんですが。

オランダでは、子供たちの自己肯定感を傷つけることがないように、しっかり対策しているそうです。

勉強が遅れてしまって落第した子供でも、年下に交じってフツーに勉強できるようになってるし、劣等感を感じさせないようにしているそうです。

試験・テストばかりで、受験に落ちれば人生終わり・・・という、日本の競争教育とは正反対。

だからこそ、オランダの生産性は高いそうです。

日本は残業ばかりで、労働時間も長く、睡眠時間も短いのに生産性が低いのは、この違いなんでしょうね。

子供のために塾を検討中のママさんに聞いた話ですが・・・

「お金がある人たちは『日本の学校じゃ、まともな子供が育たない!』と海外に逃げてるらしい」です。

塾長さんが言ってたそうです^^;

それくらい、日本の学校って、世界からみたら異常なのかもしれません。

この記事に書いてあることは、あくまで私の意見であり、一般論とはかけ離れたことですが、

ぜひ、この機会に「本当に学校に行かなきゃいけないのか?」を考えてみていただければと思います^^