
この記事では、サドベリースクールのことを詳しく知れる本を紹介します。
実際に、子供4人をサドベリースクールに通わせている親として、理解するために読んでよかった本たちです^^
義務教育とはかけ離れた、“ぶっとんだ教育法”を詳しく知りたい!という方は、ぜひ参考にされてください。
サドベリースクールの本おすすめ4冊!教育法・理念・身につく能力が知りたい人は必読
私が実際に読んでみて、サドベリースクールのことを理解するのに役立った本は、以下の4冊です↓
- 子どもはなぜ学校に行くのか
- 世界一素敵な学校~サドベリーバレー物語
- 不登校になって伸びた7つの能力
- 遊びが学びに欠かせないわけ
ぶっちゃけ、どれが一番とか、「これだけ読んでおけばいいよ!」って本はないです^^;
サドベリー式は奥が深い。
1つの視点ではなかなか理解が難しいので、いろんな角度から見た方がいいです。
少なくとも私は、1冊じゃ理解できませんでした。
この4冊を読んでやっと、「義務教育よりサドベリースクールの方がいいよね!」って腑に落ちました。
それでは、1冊ずつ紹介していきますね。
子どもはなぜ学校に行くのか
精神科医として不登校の子供たちを長年見てきた、渡辺位(わたなべただし)さんの本です。
20年以上前の本ですが、「子供たちにとって“本当に”よい環境とは何なのか?」について、熱弁されています。
そして、たどり着いた答えが【子育ては個育て】であり、サドベリースクールの理念と同じ【個性を育てる】と共通しています。
精神科医で心のエキスパートから見た、【個性を育てる】ことの大事さ。
そして、学校教育の弊害。
『子どもはなぜ学校に行くのか―子育ては「個育ち」』には、それらが書かれているので、
なぜ義務教育を受けるよりサドベリー式のほうが良いのか?
が腑に落ちると思います。
途中、学校のことを「人間牧場」と読んだりと過激な発言が見られたりしますが(笑)
私はこの本を読んで、サドベリースクールの理念に納得ができたし、「この道でいいんだぁ~」と自信がつきました。
「はい、お薬出しておきますね~」なんて、子供の気持ちを考えもしない精神科医さんが多いみたいですが、
渡辺さんのように、一心に子供のことを考えてくれる精神科医さんの意見は貴重だと思います。
本の詳細はこちら↓
世界一素敵な学校~サドベリー・バレー物語
本家大元の生徒さんたちの様子が書かれています。
- 授業なしで本当に大丈夫なの?勉強はどうなるの?
- 卒業生の進路は?
- 毎日、どんなことやってるの?
- 自由を謳歌した子供は、どんな風になったの?
といった疑問に答えるような、サドベリースクール生の話が書かれています。
サドベリースクールの様子を知るには、もってこいの本だと思います。
私自身も、入学にあたって心配だったことを確かめるために読みました^^
「せめて読み書きはできないとまずいと思うんだけど、その辺は大丈夫?」
「もし子供が進学したいといったとき、サドベリースクール出身でも進学できるの?」
「やりたいことがハッキリわかったとしても、どんな風に就職に進んでいくの?」
といった疑問を解消してくれました。
本の詳細はこちら
不登校になって伸びた7つの能力
こちらは、実際にサドベリースクールに通った娘さんの様子が書かれた本です。
お母さまと、子供の両方の視点が入っているので、私はとても参考になりました。
サドベリースクールというと『自由』が特徴ですが、
「本当に自由にさせてて大丈夫なの?」
「それで社会に出ていけるの?」
って疑問は当然あると思います。
私自身は、何もわからないままサドベリースクールに子供を入学させてしまいましたが(笑)、ふとしたときに将来が不安になることもありました(汗)
しかし、この本を読んだら「自由こそが自制心とコミュニケーション能力を作るのだな」というのがわかり、安心できました。
また、お母さまの育児が、目からウロコ!!
一般的な育児書とは違っていますが、娘さんがイキイキと人生を歩んでおられることから、それが正解なのだということもわかります。
私としては、自分の育児方針を再度考えるきっかけにもなりました^^
この本の詳細はこちら↓
小・中・高に通わずに大学へ行った私が伝えたいーー不登校になって伸びた7つの能力
遊びが学びに欠かせないわけ~自立した学び手を育てる
何が面白いか?っていうと、「この本が書かれた経緯」。
著者には息子がいるのですが、ことごとく学校の先生に反発する。
なので、息子のことをなんとかしようと、校長室で先生たちと取り囲んで「先生の言う通りにしなさい」と言い聞かせたところ、「くたばれ!」と言われてしまった・・・
そのときに、「自分は間違っていたのかもしれない」と気づき、
【本当に子供の能力を伸ばす環境とは何か?】
を調べることになったそうです。
この本の素晴らしいところは、きっかけはごく個人的なものだったにもかかわらず、調査はとても客観的で研究結果を多数引用しているところです。
世界のさまざまな国の教育法を比較し、学校教育が生まれた歴史的背景もしっかり調べあげ、丁寧に書かれています。
この本を読んだら、サドベリースクールの理念に100%納得できるでしょう。
私はこの本を読んで、「勉強させなきゃ」とか、「子供だけで行動させちゃいけない」とか、そういう世間一般の考えは消え失せました。
世の中が狂ってるんだな・・・って(笑)
サドベリー式のように、子供たちはただ遊ばせておけばいいんだな・・・って。
サドベリースクールに通うことに迷いがあるのであれば、ぜひ読まれることをおススメします。
マイナーな本ですが、めちゃくちゃ良書です!
この本の詳細はこちら↓
まとめ!サドベリースクールを知りたいなら様々な視点から情報を集めよう
サドベリースクールは、本当に奥が深いです。
我が家は、不登校の子供の居場所探しとして、よくわからないまま入学したんですが(笑)
やっぱり入学してから「これはどうなの?」と心配になる点はありました。
同じスクール生のママさんは、不登校の娘さんのために年間200冊の本を読み、「サドベリースクールの環境がいい!」と確固たる意志をもって入学されたそうです。
やっぱり、親自身がサドベリースクールをしっかり理解していないと、サドベリー式の教育を続けるのは難しいなぁ~と思います。
「親御さんの理解が追い付いてなくて・・・」
そんな理由で、せっかく子供がサドベリースクールを気に入っても、途中でやめさせてしまうご家庭もあるようです。
サドベリー式の教育に興味があるのであれば、やはり納得がいくまで知ってほしいなぁと思います。
ただ、年間200冊の本を読む必要はないです(笑)
この記事で紹介した本を読んでみると、ほぼほぼ理解できるんじゃないかと思うので、ぜひ読まれてみてくださいね!