
サドベリースクールには、どんなメリットがあるのでしょうか?
どんなデメリットがあるのでしょうか?
実際に子供4人(小4・小2・6歳双子)を通わせている親が、“本当のところ”ぶっちゃけていきます(笑)
サドベリースクールのメリット!入学して半年で感じること
まず最初に誤解のないように述べておきますが、この記事に書くのは、あくまで私個人の意見です!
スクール生の親によって感じることが異なると思いますので、参考程度にとらえていただければと思います。
それでは!
我が子がサドベリースクールに通うようになって、感じたメリットは以下の4つです。
【メリット1】学校に行ってたときと比べて子供が活き活き
うちの子供たちがサドベリースクールに通うようになったきっかけは、不登校です。
正確にいうと、親に言われれば学校に行くという状態で、不登校〝気味”ではあったのですが、ストレスは大きかったと思います。
小2の次男は、学校に無理やり行かせていたときは、常に口に何かを入れていないと落ち着かない状態で。
家にいても学校にいるときも、ペンのキャップやお菓子の包み、ノートをちぎったものを口に入れてくちゃくちゃしていました。
それが、サドベリースクールに行ったらなくなりました。
学校に行ってたときは「ぼく寂しい」と言ってたのが、
「ぼくあそこ(サドベリースクール)なら寂しくないんだ」に変わりました。
朝起きたときの雰囲気にも変化が。
前は「あー、今日も学校・・・」という、だるそうな、毎日の習慣だから学校行かなきゃ!みたいだったのが、
今は「今日は何をしよう?」という、新しい一日を喜ぶ、日々を楽しんで生きてる感じに変わったんですよね。
小2の次男だけでなく、小4の長男も、6歳の双子も、サドベリースクールに通ってからは明らかに朝の雰囲気が変わった。
死んだように習慣をこなすのではなく、毎日を主体的に、自分で自分の一日を作る楽しさに目覚めたように思います。
親としては、これが本当にうれしい。
家庭も明るくなりましたね♪
【メリット2】親も自分が好きなことをできるようになる
サドベリースクールって、子供たちが自分のやりたいことを自由にできる空間です。
「好きなことばかりやってちゃダメ!イヤなことでも我慢してやれなきゃダメ!」
なんて思っていると、なかなかサドベリースクールの方針を受け入れるのは難しい。
私も最初は受け入れるのが難しかったけど、子供がスクールに通ってイキイキしてくると、
「イヤなことでも我慢してやらなくちゃ!」
っていう、固定観念みていないものは抜けていきました。
子供も好きなことしてるし、私も好きなことやろ~っと♪
そんな風に自然に思えるようになったら、私も人生が明るくなってきちゃって。
やりたいことに素直に手を出し、挑戦できるようになりました。
今、このブログを書いてるのもそうですね。
今までは、「お金を稼ぐことにつながらないことはやってはいけない」と思ってましたが、
「無収入なこと(このブログをただ書く)もやってもいい!」と思えるようになりました。
そうすると、自分の生活にも彩りが出てきて。
楽しいこと・やりたいことをやれるって素敵だなぁ~と。
大人になった私だけど、人生を楽しめるようになってきました。
【メリット3】子育てストレスが減る
サドベリースクールは、テストや評価がありません。
宿題もありません。
忘れ物チェックもありません。
そのため、子育てのストレスが激減しました!!!!
学校に行ってるときは・・・
- 子供に宿題をやらせるのに苦労する
- 子供がテストで悪い点数をとってくると「なんとかしなきゃ!」と焦る
- 担任の先生から「子供のここの部分を治したほうがいい」と言われると、母親として責められているように感じる
- 周りからみて「いい子」に育てようと、精神的に追い詰められる
・・・って感じでした^^;
先生からみて、うちの子は素晴らしいだろうか?
人に迷惑をかけていないだろうか?
しっかりした子供に育てるために、私がしっかりしなくちゃ!
そんな風に、常に【母親としてのプレッシャー】がかかっていて、息苦しかったように思います。
子供って、思い通りにならないしね・・・(汗)
よく怒鳴ってましたし、モノにも八つ当たりしてました。
ストレスが多かったと思います。
だけどサドベリースクールは、他の子供と比べることはしません。
「お前の子供はここが遅れてる。欠点を直せよ!」なんて圧力もありません。
おかげで子育てで悩むことはほぼなくなり、私は精神的に穏やかな時が増えましたね。
私があんまり怒らなくなったから、子供も夫も家でのびのびできるようになったみたいです(笑)
子育てストレスが激減したのが、私にとっては一番のメリットでした!
【メリット4】親の人間的な成長
サドベリースクールって、世の中で常識とされていることからは、かけ離れています。
世の中では、「子供は大人が管理しなきゃいけない。自由にさせていたらとんでもないことになる」が常識。
サドベリースクールでは、「子供は生まれながらにして自分の人生を歩む力を持っている。子供を信じて自由にさせていれば健全に育つ」という考え。
常識とは真逆なわけですね。
これを受け入れる。
子供を100%信じる。
人によっては、すごく抵抗を感じるし、理解するには時間がかかります。
私も、思想としては素晴らしいなぁと思っても、”本当に心の底から”理解するのは難しかったし、今も理解できているのかわかりません^^;
ただ、「これは子供の人生だ。ただ見守ろう」と決意し、そうすべく行動しはじめてからは、少しずつ人間として器が大きくなってきたように思います。
「あの人にこうしてほしい」
「ああしてくれたらいいのに」
と、自己都合で相手に望むことは減りました。
自分の思い通りにならないからといって、イライラすることも少なくなりました。
サドベリースクールの考え方にふれ、理解しようと心がけるうちに、人間的に成長できてきたと思います。
思わぬ副作用でしたが、人生という長い目でみたときに、サドベリースクールに出合えたことは、大きな節目になったのではないかなぁ~と感じています。
サドベリースクールのデメリット!斬新なスクールゆえに避けられないこと
サドベリースクールは、もちろんメリットばかりではありません。
デメリットもありますので、そちらも隠すことなく、ぶっちゃけていきますね。
心の準備はいいですか・・・?(笑)
【デメリット1】「お決まりのコース」から外れるので、親は試される
これはもう、予想がつくと思いますが、サドベリースクールは、
『小・中・高・大 → 就職』っていう、お決まりのコースから外れます。
周りの子供たちと、違う道に行くわけです。
もちろん、子供が途中で「学校に行きたい!」となれば、そういう道もあるけれども。
大多数の人たちとは、別ルートに行くわけですね。
これがですね、親も子供も試される。
・・・というか、案外子供は「自分のやりたいように生きたい」という気持ちが強いので、問題になるのは親です。
親の意識が、なかなかついていかない。
私自身、子供のことを想う気持ちはどの親よりも負けないつもりだし、そこそこ愛情があるつもりではいたけれども・・・
- レールから外れることを認める OR 認めない
- 周りから非常識と思われる道を子供に行かせる OR 行かせない
っていうのは、親が試されるところでしたね。
私も、入学前の1か月は、だいぶ悩みました^^;
今思えば、人間として成長するための試練だったと思います。。。
我が家の場合、夫も祖父母も反対していたので、それを押し切ってまでっていうのは、かなり精神的な強さを求められました。
また、うちは入学するまでの苦悩が大きかったけれども、入学してから苦悩する人もいます。
・・・というか、サドベリースクールの方針に賛成できずに去っていく人もいます。
まぁ、考え方は人によるので「やっぱりこの道はないな」と去っていくのもアリでしょう。
しかし、「親自身が意識を変えられるか?」というのは、ひとつのハードルかなぁと思います。
【デメリット2】周りからの理解が得られにくい
サドベリースクールは、周囲からの理解を得るのが難しいです。
私の場合は、夫・祖父母・学校と衝突しました。
常識的に考えたら、「学校に行かない」っていう選択肢は異常なのもわかっています。
しかし・・・
本当に理解されない!!(笑)
今思えば、私が一人で強引に押し切って、サドベリースクールに入学した気がします^^;
まぁ、今では夫も祖父母も理解してくれてますけどね。(正確には諦めて見逃してくれてるww)
ご家庭によっては、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんも大賛成で入学される場合もあるようで、その辺は家庭によるんだけれども。
「周りからの理解が得られにくい」っていうのはありますね。
ちなみに、ママ友も、わかってくれる人とわかってくれない人がいます。
うちの場合は、「子供4人とも」っていうのがドン引きされる理由かもしれないです(笑)
もともと、
『フリースクール = どうしても学校に行けない理由がある子供がいくところ』
っていう概念があるので、好き好んでサドベリースクールに通っているのは、クレイジーに見えるのでしょうね。。。
【デメリット3】親も子供も人間関係が大きく変わる
私の場合、サドベリースクールに入学してからは、人間関係が変わってきました。
単純に、学校や幼稚園に行かなくなったので、その関係者に会う機会がほぼなくなったっていうのもあります。
学校の話題についていけなくなるので、話す内容もとくにないし(笑)
町内会で集まったり、公園でばったり会うとかしない限りは、以前ママ友だった人と話すことはめっきり減りましたね。
そのかわり、サドベリースクール関係者と、新たにご縁ができました。
不登校の経験も分かち合えるし、サドベリースクールを選択したという意味で価値観も似通っています。
学校関係の人よりも、深い話ができます。
前に話していた人とは話す機会が減り、新しいご縁ができたので、人間関係が変わりましたね。
私にとっては、人間関係の変化は「よいこと」だったけれど、
今ある人間関係に執着がある人は、デメリットに感じるかもしれません。
【デメリット4】学費が高いと感じる場合も
サドベリースクールは、民間運営のため、学費がそこそこ高いです。
だいたい一人3万円でしょうか。
うちの子供たちが通ってるところは、「一家族3万円」なので、4人通っても負担がなくて助かりますが。
この金額が安いか?高いか?は、ご家庭によって違うでしょう。
負担が大きいと感じる場合は、学費はデメリットになると思います。
まとめ!サドベリースクールは「親の心持ち」でメリット・デメリットの大きさが変わる
この記事では、サドベリースクールに入学して半年の我が家が感じている、メリット・デメリットを率直に書きました。
メリットをまとめると・・・
- 学校に行ってたときと比べて子供が活き活き
- 親も自分が好きなことをできるようになる
- 子育てストレスが減る
- 親の人間的な成長
デメリットをまとめると・・・
- 「お決まりのコース」から外れるので、親は試される
- 周りからの理解が得られにくい
- 親も子供も人間関係が大きく変わる
- 学費が高いと感じる場合も
この半年を振り返ってみて、やっぱり最初ほどデメリットを大きく感じました。
非常識な価値観についていけない。
周りは反対。
でも子供のために勇気を振り絞らなくては・・・!
そんな必死な状態で(笑)、怖さも不安もありました><;
でも、今ではメリットしか感じてません(笑)
私が感じたデメリットというのは一時的で、親の意識が変わって乗り越えてしまえば、なんてことない。
むしろ、なんで「周りや世間体を気にしていたんだろう?」と思うし、
世の中の常識から外れて、新天地にやってきた身軽さといったら素晴らしいですww
私は、サドベリースクールに出合えてよかったかな。
サドベリースクールに通っての感想って人によって違うと思うので、私のはあくまで参考にしかなりませんが、なにかお役に立てたならうれしいです^^