
「学校行きたくない・・・」
子供にそう言われたとき、親はどうすればいいのでしょうか?
この記事では、小学2年生の次男が不登校になったときに「親の対応で失敗したこと・成功したこと」を書いていきます。
我が家は、何も知らずに子供を追い詰めるようなこともしてしまいました。
「どうすればいいのかわからない!」と悩まれている方の、参考になれば幸いです^^
こんな親の対応は子供を追い詰める!失敗したこと
次男は、いきなり学校にいかなくなったのでありません。
「今日休んでいい?」という感じで、“不登校気味”からスタートしました。
当時は気付かなかったけれども、NGな対応だったなぁ~と思うことは、以下の3つです。
とりあえず学校に行かせた
息子が「学校に行きたくない」と行ったのは、お友達関係がきっかけでした。
友達の間で流行ってる遊びが、自分のやりたい遊びではない。
なので、休み時間も昼休みも一人きり。。。
それがきっかけでした。
まぁ、大人からしてみれば、「なんだその理由?」です^^;
私はそう思ってしまったので、テキトーにアドバイスして、学校に行かせました。
次の日も、「休みたい」という子供を、学校に行かせました。
「お願いだから学校に行って!」と。
「学校に行きたくない」と言葉にした時点で、息子としてはかなり頑張ってきたはずなのに、さらに頑張らせてしまったんですね。
不安で、心細い息子の心に寄り添わずに、突き放してしまった。
彼は精神的に不安定になっていきました。
今となっては、この判断は間違っていたと思います。
学校の先生に相談した
子供が学校に行きたがらないことを、学校の先生にも相談しました。
行きたくない理由も。
担任の先生なら、なんとかしてくれる!と思ったんですね。
だけど、学校の先生にできることには限りがあります。
先生も気を使って対応をしてはくれましたが、それは一過性のものであり、息子の「さびしい」「学校行きたくない」は続きました。
学校の先生になんとかしてもらおう!
そんな考えは甘く、根本解決にはならない。
先生に相談しても、何かよいアドバイスがもらえるわけでもなかったので、しなくてもよかったことかなぁ~と思いました。
まぁもちろん、「うちの子はこういう状態です」と耳に入れておくのはよかったとは思うけれども、
なんとかしてもらおう、打開策を教えてもらおう・・・というのは求めない方がよかったですね。
同じく不登校児童を持ったママ友の話ですが、学校の先生に相談したところ、心無いアドバイスをもらって、親子ともに傷つくこともあったようです。
私自身も、不登校のときではないのですが、子供が学校でトラブルを起こしたときに「母親の愛情不足では?」と言われ、深く傷つきました。
その後、半年くらい悩んだし・・・^^;
そんなこともあるので、学校の先生に相談したり、アドバイスを求めるのは無駄かなぁ~と思います。
下手なアドバイスなんてされたら、親子ともに追い込まれるだけなので。
子供に問題があると疑い、改心させようとした
うちの子供の場合、学校に行きたくない理由が「自分のやりたい遊びしかやりたくない」だったわけですが。
私はそのときに、「もっと人と合わせることをしようよ!」と思い、息子の方が悪いと思いました。
そして子供を、素直で誰とでも仲良くできる子供にしようと、子育て本を読んだり、セラピーを受けさせようとしたわけですね。
兄弟げんかしてるところをみれば、「あんたのそういうところが悪いんだよ!ちょっとはゆずって仲良くしなよ!」とか、
子供の人格をどーにかしようとしていました。
みんな問題なく学校に行けているのだから、うちの子供に問題がある。
うちの子をどうにかしなければ!
他の子供と同じように、学校で問題を起こさない、学校でなじめる子にしなくては!
そう思っていたんですね。
これが間違いでした。
私は、子供のことを目の敵のように思うようになり、子供のことを愛せなくなっていきました。
冷たい親になっていたんです。
このような間違ったことをしていった結果・・・
息子は、ついに身体症状が出るようになります。
ペットボトルのキャップとか、小さなお菓子の袋とかを、口にずっと入れて、クチャクチャとやるようになりました。
授業参観では、授業中、ひたすらノートをちぎって食べていました。
ストレスが限界で、口に何かをいれていないといけない状態だったのでしょう。
ここまできて、やっと私は、自分の過ちに気付いたのでした。
- 無理に学校に行かせてしまったこと
- 問題の解決を先生任せにしたこと
- 子供の方に問題があると思って、人格を否定してしまったこと
そのせいで、子供を追い詰めてしまいました。
こんな対応をしたら子供が元気に!親の対応で成功したこと
今、うちの息子は元気です。
小学校に行ってたときとは比べ物にならないくらい、イキイキとしています。
では、そこまで来るのにはどんな対応をしたのか?
反省した私は、以下の3つのことをしました。
子供を理解しようとした
子供とどう付き合っていいのかわからない・・・
次男のことを知りたい・・・
そう思った私は、占いを頼りました(笑)
ネットで検索して、電車で片道1時間かけて、実力のある占い師さんに手相を見てもらいました。
はじめは、「やんちゃでトラブルメーカーの次男を、どうすれば大人しくさせられるか?」を考えていたんですけどね。
だけど・・・
占い師さんに、「この子は性格的に学校は合わないよ!日本じゃなくて、海外で暮らした方がいいくらいよ」とハッキリ言われました。
やりたくないことはやりたくない。
そういう意思の強い子だし、やる!と決めたことはすっごく頑張る子だから、心配しなくていい。
そんな話をしてくれて、
「この子のことを『みんなと同じに』と型にはめようとしていたことが間違いだったんだな」
と気づきました。
私と次男は、全然違う人間で。
私にできることが次男にできるとは限らないし、逆に私ができないことが、次男ができることだってある。
人には、向き不向きがある。
私は次男に、「学校に行きなさい!」「やりたくない遊びでも、我慢してみんなと仲良くしなよ!」と言ってしまってたけど、もともと無理なことを言ってたんだ・・・
そう気づきました。
次男の人格を否定せず、「そういうものだよね」と受け止めてからは、私は次男に対して愛情がわくようになりました。
次男も、心を開いて?くれるようになった気がします。
不登校を肯定してくれる場所に行った
セラピストさんのすすめで、サドベリースクールの見学に行ったのもよかったです。
次男のことを話したら、「そういう子は、サドベリースクールがあってると思うよ」と紹介してもらったので。
すぐに見学の予約をして、話を聞きにいきました。
このときはまだ「学校に行けないのは悪い事じゃないのか?」という気持ちがあったのですが、
スタッフさんは「不登校は当たり前のこと」くらいの感覚でいてくれて、偏見とかが全然なかったんです。
「学校に行きたくない」という息子の意思を、否定せずにまるっと受け入れてくれました。
私自身も
「べつに不登校って悪い事じゃないんだ!息子が学校に行きたくないと思うのは、別に変なことじゃないんだ!」
と思うことができました。
不登校を肯定してくれる場所に行ってみたら、「学校は行かなきゃいけないもの!」という思込みが外れたんですね。
学校に行かない選択肢もある・・・と。
そのおかげで、自信をもって(笑)、次男の不登校を認め、応援することができるようになりました。
「もう学校に行かなくてもいい」と子供の意思を尊重した
「次男は性格的に学校が合わない」
「学校に行かない選択肢もある」
とのことで、次男のために親としてやれることは、『学校に行かない道』を進ませてやることだと思いました。
なので、小学校に話をしました。
「うちの子は、サドベリースクールに通います。学校は、次男が望まない限り来ません」
と。
もちろん、学校の先生は止めにかかります^^;
「お母さん、よく考えてください!義務教育ですよ!」
「子供の将来を考えていますか?」
などなど。
いろいろ言われたけど、押し通しました(笑)
そして、息子を学校から解放しました。
今は、サドベリースクールに通い、自由気ままに自分のやりたいことをしています。
そして、自分のやりたいことをする中で、個性と才能を伸ばしています。
行きたくない場所に行かなくてよくなったおかげで(笑)、次男は今、すっかり元気です♪
いつまでも悩まず、以下のこと・・・
- 子供を理解しようとした
- 不登校を肯定してくれる場所に行った
- 「もう学校に行かなくてもいい」と子供の意思を尊重した
をしたことが、好転につながったなぁ~と思います^^
まとめ!子供を否定せず、学校に行きたくないという意思を尊重してあげて
子供が不登校になると、いろいろ戸惑うと思います。
「みんなはフツーに行けてるのに、なんでうちの子だけ・・・?」
「うちの子に問題があるんじゃないの・・・?」
そんな風に、子供の方をなんとかしようとしてしまうかもしれません。
私はそうでした。
だけど、子供は悪くないんです。
「学校はヤダ。行きたくない・・」と感じた子供の人格を否定しないでください。
私たち大人だって、会社が合わないと感じたら、他の会社に転職するじゃないですか。
そういう権利が大人にはあるのだから、子供も「自分の合うところが選べる権利」があって当たり前だと思うんですよね。
子供の気持ちを否定しないであげてください。
無理やり学校に行かされると、子供は、「この親は自分のことをちっともわかろうとしてくれない」と心を閉ざします。
最悪・・・
私のように、子供に身体症状が出るまで悪化させてしまうこともあります。
学校に行きたくないなら、行かない選択肢をとったらいいだけです。
世界は広いし、世の中には不登校を経験しても、立派に活躍している人もいます。
「学校は行かなきゃいけないもの!」という、誰が決めたんだかわからない『常識の檻』から抜け出してしまうと、親子ともにラクな生き方ができると思いますよ~