
子供が不登校になってしまうのは、母親の愛情不足が原因なのでしょうか?
私も、不登校の次男(小2)のことで、ずいぶん悩みました。
友達トラブルを起こしたときには、他人の先生から「愛情不足なのでは?」と言われてしまったこともあります。
大人の言うことを聞けない、学校になじめない次男。
愛情はかけてきたつもりだけど、十分ではないのかもしれない・・・思い当たる節はある。
けど、どうしたらいいのかわからなくて、泣いたりイライラしたりしていました。
この記事では、不登校の次男を通してわかったことを書いていきます。
「私の愛が足りていないのでは?」と自分を責めてしまっているなら、ぜひ参考にしてみてください。
母親の愛情不足が原因?母親失格と言われているようでつらかった
我が家は、子供が4人います。
次男は上から2番目の子供で、その2つ下には双子の妹たちがいます。
長男とも2つ差。
彼からしてみれば、赤ちゃんのときはお兄ちゃんばかりに私が手をかけ、2歳になれば双子が生まれて、全然かまってもらえなかったことになります。
私自身も、双子育児にいっぱいいっぱいで、次男には早くから「自分のことは自分でするように」としつけてしまっていた覚えがあります。
他の兄弟と比べて、次男はかまってこなかった。
そんな自覚があったので、「愛情不足では?」と言われれば、「私だって頑張ってきたのにひどい!」という気持ちもありましたが、認めざるを得ないと思いました。
どうすれば愛情が足りるの?そもそも愛ってなんなの?
正直なところ、私は愛情がよくわかっていませんでした。
二人きりでお出かけすればいいの?
一緒に話をすればいいの?
抱きしめればいいの?
心のこもったご飯を作ればいいの?
よくわからない。だけど、こーゆーことが全部できてないから、愛情不足なんだろうか?
「私は息子のことを愛しています!愛情だって毎日たっぷりかけています!」
そんな風に、人に胸張って言えるようなくらい息子に尽くせばいいのだろうか?
本当にわからなかったけど、とりあえずできることからやりました。
子育ての本を読んで、「抱っこ法」というのもやっていました。
子供をギューッと抱きしめれば、子供は愛を感じて、問題行動が収まる・・・というものでした。
おんぶ紐をメルカリで買って、小学1年生で重くなった次男のことをおんぶしたりしました。
めっちゃ重かったし(笑)、ほかの子供たちも「私も~」とかいうもんだから、無限おんぶで死にそうだったけど、頑張りましたよ!
しかし・・・
なんも変わらなかった。。。
ご飯を丁寧に心を込めて作ってみたり、「今日はどんなことがあったの?」と彼のことを知るために会話してみようともしました。
「これ買って~!」とおねだりしたときは、なるべく断らないようにしたり。。。(お菓子とか値段の安いもの限定ですが)
そんなこともしてみましたが・・・
これが愛情だ!というものがわからず、私もだんだん疲れてきました。
「優しくしよう、優しくしよう」と思っていても、イライラしてしまう。
どうしてこんなに頑張ってるのに、どうして次男は変わらないんだろう?
もしかして私って、愛情が全然ないのかな?
母親なんか向いてない。
母親なんてやめたい。。。
自分を責めてばかりの日々になりました。
そればかりか、自分がこんなに苦しんでいるのに、いつもと変わらずマイペースな次男に腹が立ち、
「あんたは私を苦しめてばっかりね!」
と、ひどい言葉を投げかけてしまうこともありました。
不登校を解決した今わかったこと!本当の愛情って・・・
『愛情ってなに?』というところでグルグルと悩んでた私でしたが、
今なら、「何が間違いで、何が本当の愛情なのか?」がわかる気がします。
私が息子の不登校を解決してわかったことは・・・
次男の変化で気づいた本当の愛とは・・・
次男は今、近所のフリースクールに通っています。
『サドベリースクール』というスクールで、子供の自主性を尊重するスタイルです。
授業も時間割もなく、子供が「やりたい!」と思ったことを選びとります。
学校や家と違い、「あれはダメ、これはいい」と、大人が勝手に判断することはありません。
「今日何をするのか?」から「将来どんな道を進むのか?」まで、子供に任せるのです。
私は最初、このスクールに見学に来た時には、その非常識さに度肝を抜かれたものです(笑)
次男はサドベリースクールを気に入り、すぐに「通う!」と言い出しました。
頑固な子供ですし、不登校でダラダラと家に居られても困るで、サドベリースクールへの入学を許可しました。
私としては、「本当にこんなところに通って大丈夫なのかなぁ~?」と心配だったんですけどね。
だけど・・・
次男はここに通いだしてから、素直になってきました。
兄弟げんかが絶えず、次男がお兄ちゃんをボコボコに殴って泣かす・・・というのも日常茶飯事だったんですが、その数も減りました。
不登校になりはじめのときは、毎日「さびしい」と言っていたのに、それもなくなりました。
むしろ、スクールを体験した初日に、「ぼく、あそこだとさびしくないんだ」と言っていました。
私は、次男の変化をみて、「これが愛情なんだ!」と思いました。
本当の愛情とは・・・
「子供のことを一人の人間として尊重してあげること」
ただ、子供のことを。
人間性を認めてあげること。
次男という人間を、まるっと「受け入れる」こと。
それが愛情だったのだと気づきました。
思えば、それまでの私は、「こういう子がいい子。これをする子供は悪い子」と、判断していました。
善悪の基準はすべて私の中にあり、それから次男が外れると、「悪い子、問題のある子」としてみていました。
私が思う、「理想のいい子」ってやつに、子供をしたかったんです。
愛情について悩んだのだって、他の子供と同じように、落ち着きのある手間のかからない子供にしたかったからです。
私はたしかに、愛情不足でした。
次男の考え方・人間性を全否定してきたのだから。
「どうしてママの言う通りにしてくれないの?」
「お願いだから面倒を起こさないでよ・・・」
そんな風に言い聞かせてきた。
これは言い換えれば、「あなたの意思や考え方なんてどーでもいい。私の思い通りになってよ!」ということ。
子供は、「自分を大事にされていない」と感じ取って当たり前だったと思います。
まとめ!子供の人間性を認めることが不登校解決への第一歩
愛情ってなんだろう?
どう子供とかかわるのがいいんだろう?
私の経験を通していえば、「子供の人間性を認めること」が愛情だし、
「子供のことをまるっと受け入れる」のが、よい子供とのかかわり方だと思います。
次男はあいかわらず不登校ではありますが(笑)
我が家は「学校に行きたくない」という意思を尊重し、無理に学校に戻そうとはしていません。
行きたくないならずっと行かなくてもいいし、
行きたくなったら行けばいいし、
なにかに挑戦したくなったときはサポートしようと思っています。
次男を「一人の人間として尊重し、彼の人生を応援する!」と、夫と決めています。
今では、不登校を問題とすら思っていませんね。
だって、「僕はあそこにいたくない!いやなんだ!」という彼の想いですから。
「学校が行かなきゃいけないところなんだよ!」と、彼の意思を否定し、大人が作ったルールを押し付けるつもりはありません。
そうはいっても、子供の意思を尊重することはなかなか難しいですよね。
私も、ゲームやYOUTUBEばかりで、「あんたこんなんで将来どうなるの?」と口をはさみたくなることもあります^^;
だけど、子供の行動には理由がある。
学校に行かないことで、おもしろい!やりたい!をつきつめていたら、将来驚くような才能につながるかもしれません。
ただ、見守ること。
意識してみると、子供は「自分は大事にされている!」と感じて、雰囲気が少し変わるかもしれませんよ♪